【反発したり、なるほどと思ったりしながら読ませて頂いてます】けーうんさん（４０代、男性）

長老との会話、反発したりなるほどと思ったりしながら読ませていただいております。

今回のメルマガにありました、暴力についてですが、私は格闘技が大好きで、日本武道や中国武術をやっております。
いつも、どうしたら上達するかとか、どうしたら相手を一撃で倒せるか考えたりしてます。
武道は精神を鍛えるから良いとも言われますが綺麗事抜きに、純粋に人を殺傷する技術です。

こういうものが好きな私は、やはり悪い方向に行ってることになるのでしょうか？


気になりました。


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星のしずく事務局より

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こんにちは。孫将人です。

いつもメルマガをお読みいただき感謝しております。さて、ご質問の件ですね。


> 武道は精神を鍛えるから良いとも言われますが綺麗事抜きに、純粋に人を殺傷する技術です。
> こういうものが好きな私は、やはり悪い方向に行ってることになるのでしょうか？

武道は必ずしも純粋に人を殺傷するだけの技術ではありませんので、悪い方向に行っているわけではありませんのでご安心ください。というのも、空手と言われるように武器を持たずにお互いが立ち向かう格闘技は、それほど暴力的なものではないからです。


暴力の技術でよくないのは、立ち向かうことなく、武器で相手をたくさん殺すことです。核兵器の暴力性に比べれば、格闘技はとても平和的といえるでしょう。



なにより武術は心身を高めて、それを確認するとてもシンプルな方法です。実際、今の時代においては、その武術を使って人を殺傷することはないでしょう。


> いつも、どうしたら上達するかとか、どうしたら相手を一撃で倒せるか考えたりしてます。

ぜひ、考え続けてください♪(ｏ'ー'ｏ)ノというのも武術とはそのようなものだからです。武道家であれば、24時間考えつづけることは、当然といえます。営業の仕事であれば、いかに契約を取ってこようかと日夜、研鑽することと同じようなものだからです。

もちろん、一般人がそのようなことを24時間考えていたらキケンですが。。。



ただ、ご自身が「純粋に人を殺傷する技術」と捉えて、このまま研鑽するのはあまり良くありません。というのも、相手を打ち負かそうという「暴力的な」意識では、それ以上の技術的な向上があまり望めないかもしれないからです。


塩田剛三先生はある時、「合気道で一番強い技はなんですか？」と聞かれたとき「それは自分を殺しに来た相手と友達になることさ」と答えたといわれています。


殺傷する技術を有していたとしても、そこに対して深刻にならないようにしてください。もっとおおらかな気持ちで「あなたを殺しにきた相手」とお友達になる雰囲気・意識を心がけてみてください。この意識こそ、相手の度量と器量を上回る最高の技術（愛の技術）といえます。


ぜひ、愛の技術で打ち負かされた相手からもさわやかな笑顔を勝ち取ってみてくださいね。